包茎手術を考える前に判断するポイント
包茎の悩みは大きなストレスになりますが、勃起や性行為などの日常生活に大きな支障がない場合には包茎手術をしないといけないわけではありません。包茎手術が必要かどうか判断するポイントとしては、「包皮炎を繰り返す」「悪臭がする」「見た目のコンプレックス」の3つがあります。
包皮炎は仮性包茎に最も多い疾病で、皮に包まれた亀頭部分が雑菌によって慢性的に炎症を起こしている状態です。症状としては皮膚のただれや赤く腫れる、軽い痛みやかゆみなどで、原因となる菌によって症状は変わります。悪臭も亀頭が露出していないために起こるもので、不衛生な状態で垢がたまり悪臭が発生します。
外用薬で治療しますが、改善しない場合は包茎手術をする判断となります。見た目のコンプレックスによる包茎手術は本人の好み次第ですが、周囲の目を気にすることなく公衆浴場やプールなどで過ごすためには包茎手術を受けるのがおすすめです。
真性包茎とカントン包茎は手術が必要
仮性包茎は毎日自分で皮をむいてクセを付けたり、ドラッグストアなどでも購入できる器具を使って治すことができる場合がありますが、真性包茎とカントン包茎の場合は判断するまでもなく手術が必要となります。
真性包茎は通常時・勃起時ともに包皮に包まれたまま亀頭を露出することができない状態で、亀頭の成長を妨げて先細りの男性器になりがちです。カントン包茎は無理をすれば皮をむくことができますが、包皮口が狭いため亀頭の根元を締め付けてしまう状態で、そのまま放置しておくと皮が戻らなくなり水ぶくれのような状態になったり勃起した場合に皮が裂けてしまう恐れがあります。
これら2種類は包茎の中でも特に重篤な状態で、不衛生な状態が慢性化してさまざまな病気を誘発するリスクが高くなります。場合によっては陰茎ガンの発症や女性の不妊症や子宮頸がんを引き起こす要因ともなるため、早めの包茎手術による治療を心がけましょう。
まとめ
包茎自体は緊急性の高い疾患ではありませんが、亀頭が常時覆われているため不潔になりやすく性感染症のリスクも高いことや、将来的な性行為障害にもつながる恐れがあります。ただし、一口に包茎といっても大きく3種類に分類されて症状もそれぞれ異なるため、自身の性器をよく観察して正しい判断をすることがとても重要で、これらの症状に当てはまる場合は包茎手術をする必要があるため早めに専門医の診察を受けるのがおすすめです。